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Photonチーム Photonチーム

PROJECT 02

新しい海外サービスを日本で普及、
さらにアジア地域へ展開


Photonチーム

GMOグローバルサイン・ホールディングスが独Exit Games社と提携し、オンラインゲーム開発向けネットワークエンジン「Photon」の販売に乗り出したのは2013年10月。当時、ゲーム分野で無名であった存在から「Photon」を普及させ、ビジネスを着実に拡大させてきた。現在、Photonチームは事業部へと組織的にも成長し、Photonのアジア地域での展開を加速させている。

マーケティング

BRUNET BENOIT

ブリュネ ブノワ

グローバルサービスプロバイダー事業部 事業推進セクション 海外渉外グループ チーフ

エンジニア

RYUJI HAGIWARA

萩原 竜二

グローバルソリューションプロバイダ事業部 ネットワークエンジンセクション テクニカルコンサルティンググループ チーフ

事業部長

TSUYOSHI MARUYAMA

丸山 毅

グローバルサービスプロバイダー事業部 部長

マーケティング

OH SEEUN

呉 世恩

グローバルサービスプロバイダー事業部 ネットワークエンジンセクション マーケティンググループ 韓国戦略担当

エンジニア

HITSUEI O

王 必栄

グローバルサービスプロバイダー事業部 ネットワークエンジンセクション テクニカルコンサルティンググループ テクニカルアドバイザー/台湾戦略担当

STORY 01

マルチプレイに特化した
ゲーム開発エンジンを
当社が独占販売契約

Photonは、オンラインゲーム開発向けのネットワークエンジン。最大の特長はマルチプレイに特化していることで、プレイヤーやオブジェクトを同期させることが簡単にできる。例えば、オンライン対戦ゲームで、複数のプレイヤーが操作するキャラクターの動きをお互いの画面の中でリアルタイムに動かすことが可能だ。
2D/3Dのゲームエンジン「Unity」をはじめとする複数のゲーム開発環境に対応しており、Windows、Mac、iPhoneやAndroidなどのプラットフォームだけでなく、ブラウザ向けにもオンラインゲームを容易に開発することができる。
また、SDK(ソフトウェア開発キット)が用意されているため、開発者はネットワーク通信部分のプログラミングや、サーバー側のミドルウェア部分をあまり考えずにネットワークプログラミングができる。
こうしたメリットが評価され、現在では世界中で約35万人ものゲーム開発者が利用しており、その中には多くの世界トップクラスのゲームスタジオも含まれている。

GMOグローバルサイン・ホールディングスは、2013年10月にPhotonの開発元である独Exit Games社と日本およびアジア主要地域での独占販売契約を締結し、まずは日本において「Photon Cloud」と、「Photon Server」の提供を開始した。
「当時私たちは、海外のさまざまなサービスをSaaSとして提供するポータルサイトのようなビジネスの展開を考えていました。その過程で取り扱いを打診されたサービスの一つがPhotonでした。この出会いがあったことにより、当初の事業方針を転換し、当社から直接Photonを販売することに注力し、ユーザーサポートも含め、責任をもって取り組んでいくことにしました」
ゲーム開発には多額のコスト、人員などのリソースが掛かる。開発に投じられる予算が少ない中小規模の開発会社やスタートアップ企業は、大きなリスクを背負うことになる。
「こうした状況を少しでも変えて、手軽に開発ができるようになれば新しい常識が創れるという想いを抱いていました」
だが、ビジネスの立ち上げ当初は決して楽なものではなかったという。

STORY 02

ゲーム分野で無名の
存在からスタートし
ビジネスを大きく拡大

「ゲーム分野において、当時のGMOグローバルサイン・ホールディングスは無名の存在です。私たちにとっても全くの異分野ですから、知見やノウハウのない状態での参入となりました。そのため日々、失敗や検討違いの連続でした。それでも失敗を繰り返す中で、徐々に情報やノウハウが蓄積し、それが一定レベルに達した段階から、一気に加速できるようになりました」
新しい商材やサービスを普及させるという事に関しては地道な積み重ねはもちろんだが、普及につながるきっかけもある。そのタイミングを活かせるかどうかは、日頃の活動に掛かってくるという。
プロジェクトのスタート時は、現在、多くの開発者が使用するゲームエンジン「Unity」の普及が進みだした時期で、自社でスクラッチ開発するよりもゲームエンジンを活用して開発を効率化していこう、という流れに変わろうとしていた。
「そこでUnity関連のイベントへの出展など、さまざまな機会をとらえて、ゲームエンジンと協調しながら普及活動に取り組みました。中でも特に、開発者の方々に響いたと手応えを感じたのが、ハンズオンによるPhotonを使ったゲーム開発体験です。わずか1時間でもそれなりのマルチプレイ体験ができてしまうことを実際に感じてもらうことで、反応が一気に変わりました」

現在では、国内の多くの主要ゲームメーカーが多種多様な形でPhotonを採用するほどまで、その存在はメジャーになっている。 「私たちがサポートなどで携わったゲームが大ヒットしたり、Photonを使用することによってこれほど簡単に、しかも、こんなにも早くリリースができた!とお客さまに言ってもらえたりすることが、私たちの喜びであり最大の成果だと思っています」
事実、従来であれば、開発に1年以上を費やすことになると考えられたゲームが、3カ月で開発できたという事例も珍しくないという。開発期間の短縮は、コスト削減にも直結することから、大きなメリットをお客さまであるゲームメーカーに提供することができる。
「スタート時は6、7名だったメンバーも、今では18名にまで拡大しています。発足当時は準備室としてゼロからスタートしたプロジェクトは、今年からグローバルソリューションプロバイダー事業部という一つの部門にまで成長しました。今後は、Photonに限らず、海外の優れた技術やサービスをいち早く見出して日本、アジア諸国に紹介し、ビジネス化していきたいと思います」

GMOグローバルサイン・ホールディングスは、Photonの開発元であるExit Games社とアジア地域での独占販売契約をしている。今後は、日本のみならずPhotonのアジア展開をさらに加速させていく方針だ。
グローバルソリューションプロバイダー事業部は、新事業を企画し、立ち上げ、展開していくという役割を担っている。そこで海外での新商材の発掘を積極的に行っており、海外の主要な展示会やイベント、開発者のカンファレンスなどに、年に4、5回はメンバーを派遣している。
「まだ日本には入ってきていない最新テクノロジーや理論、ユニークなプロダクトにいち早く触れる機会が多くあります。それだけに、新しいテクノロジーに対して興味がある方、世の中のトレンドに常にアンテナを張っている方、好奇心旺盛な方が活躍できると思います」