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「電子印鑑GMOサイン」プロダクトチーム 「電子印鑑GMOサイン」プロダクトチーム

PROJECT 02

さらなるサービスの拡充を目指し
わかりやすくて使いやすいUIを開発する


「電子印鑑GMOサイン」プロダクトチーム

安心・安全な電子契約を実現するため開発されたクラウド型サービス「電子印鑑GMOサイン」。導入企業数No.1を獲得するまでに成長した今、さらなるサービスの拡充に向けてシステムや管理画面のリプレースに取り組んでいる。UI(ユーザーインターフェース)の改善リリースでお客さまの満足度をより高め、国内に留まらず海外へのビジネス展開の拡大も目指す。

開発ディレクター

YUSUKE TOMIYAMA

冨山 裕介

企画開発部
クリエイティブグループ
開発ディレクター

デザイナー

NAOKO TAGIRI

田伐 直子

企画開発部
クリエイティブグループ
チーフ
デザイナー

開発エンジニア

DAISUKE TOMIYAMA

冨山 大介

電子契約事業部
企画開発セクション
GMOサイン開発グループ
開発エンジニア

QAエンジニア

TAKASHI TONE

刀根 崇

電子契約事業部
企画開発セクション
GMOサイン開発グループ
QAエンジニア

STORY 01

より良いサービスに向けて、
エンジニアとデザイナーがタッグ

従来の紙に印鑑を押印して取り交わされる契約書に代わり、電子証明書を発行し電子ファイルに署名する電子契約がこの数年で急速に広まった。電子契約のクラウド型サービス「電子印鑑GMOサイン」も2015年11月に販売をスタート。以来、コロナ禍のリモートワーク需要も相まって順調に契約数、利用者数を増やしてきた。そんな中、2022年5月に宅建業法がが改正され不動産業界での電子契約が認められたこともあり、急激に導入数が拡大。GMOサインは2023年7月末時点で企業導入数が300万社を突破し、国内シェアNo.1の電子契約サービスとなるまでに成長した。お客さまに支持されている要因はどういったところにあるだろうか? 「お客さまの要望に対して、いち早く対応する体制が整っているところだと思います。求められた機能を取り入れて、開発テストまで行い、より早いサイクルでリリースする。そのスピード感も評価していただけているのかなと思います。また現状に満足せず最良の電子契約サービスとは何かを追求し、足りない機能は追随して創り出していくことも心掛けています。」

一方、導入数が急激に拡大したことにより様々な改善点も発生するようになる。その解決に向けて機能やUIのリニューアルを担当するのがこのプロジェクトチームだ。UIは利用者にとって、毎日のように目にして使用する部分になる。そのため、「いかにわかりやすくて、使いやすいか」が、サービスのベネフィットに大きく影響してくるのだ。 「エンジニアとデザイナーが共働しているプロジェクトチームはまだまだ少ないと思います。UXリサーチを何度も行い、エンジニアとデザイナー両方の視点から意見を出し合い、より良いUIを開発していく。わたしたちは1つのボタンの名称にしても、多くの意見を出し合い話し合っています。このほうが伝わりやすいのでは? この位置に置いたほうがわかりやすいのでは? といった風に、議論に議論を重ねて同じ目標に向かっています」 違う視点を持つエンジニアとデザイナーが融合することにより、より多くのお客さまへ届くサービスを生み出しているのだ。
最近では、文書の閲覧周りを大きくリプレースしたという。契約書などの重要データになると、誰に何が閲覧可能で、どこまでシステムで制御されるのかが非常にシビアな問題になる。特定の業界だけでなく汎用的に利用できることを考慮しながら、非常に細かい作業を繰り返してのリプレースとなった。
しかし、最初からこのような連携が取れていたわけではなかった。チームとして動き出した当初は、意見が嚙み合わずに衝突することも多かったと言う。

STORY 02

革新的で信頼感があり、
だれもが使いやすいUIを目指す

チームが立ち上がるまでは、エンジニアとデザイナーはそれぞれの仕事を担当し、それぞれが自分たちの役割を全うするという仕事の進め方をしていた。共に1つの目標に向かうというよりは、プロダクトに対して取り組む部分が違うという認識だった。
「しかしそのレベルのコミュニケーションではより良いサービスは創れません。もっと密に、同じモノを眺めて議論を重ねる過程が必要だと思いました。最初はお互いの意見を理解し合えず、円滑に行かないことも多かった。しかし何度も議論を重ねて時間を共にするうちに、それぞれの定義の違いや視点の相違なども理解できるようになっていきました」 より良いUIを創る、という目標が同じでも、そこへ向かう出発点や考え方がエンジニアとデザイナーでは若干違ってくる。そういった違いを理解し受け入れることでお互いを尊重することができ、衝突することなく議論を進めることができるようになっていった。 「最初は1つのことを決定するのにどれだけ時間がかかるのかな、と思ったこともありました(笑)。やはりチームとして切磋琢磨する中で、共通理解のようなものが生まれてきた感じですね。共通言語も増えてきてスムーズに話がすすむようになりました。この経験は他のプロジェクトでも生かせるノウハウだと思っています。」 また、すでにリリースしているプロダクトのリニューアルは、ゼロから開発するプロダクトよりも困難な課題が多く発生するという。既存のお客さまが満足してくれている価値を損なわずに、いかにより良いサービスを提供できるかが重要になってくる。導入数が急激に拡大すると、その分お客さまからの要望も多岐に渡るようになるが、そのバランスを取ることが非常にむずかしい問題となるのだ。

「新たな機能を追加するにしても、システムの土台から見直すことが必要です。家でも、増築を繰り返していくとそのうち無理が生じてきますよね。システムも同じで、この先大きくなることを見越して基礎から構築し直すことが必要なんです」 その上でデザインとして崩れていないか、裏側のシステムとしてレイヤーがおかしくなっていないか、仕様通りに起動するか、ある動作でバグが起こらないかなどを何度も確認し、品質担保した上での開発を日々行っているのだ。
目指す未来は、企業だけではなく個人間でもGMOサインが利用される社会になること。そのためには誰しもが使いやすく、親しみやすいUIの開発が欠かせないプロジェクトになる。 さらに今後は日本中だけでなく、世界中への拡大が目標だ。GMOグループは世界各地に子会社の拠点があるため、これらの会社と連携しながらグローバル展開をさらに拡大することもこの先の視野に入れている。 「GMOサインのシステム自体、まだまだ成長していくサービスだと思います。どうすれば効率よく品質を高められるか、変わりゆくトレンドに対してどう対応すればよいかを自発的に考え、行動できる人には最適な環境です。世界を視野にしたサービスにコミットして、自らの役割を楽しみながら成果の最善を追い求める仕事なのでやりがいもあります。共感して同じ目標に向かってくれる仲間がいれば、ぜひ歓迎します!」